鹿島アントラーズがベガルタ仙台を3-0で下して3位をキープした。

21日のJ2甲府との天皇杯準々決勝から中2日での試合。先発4人を入れ替え、日本代表にも初招集されながらけがで辞退したFW鈴木優磨が復帰した。

試合はその鹿島が先制した。前半34分、右CK付近のFKをMF遠藤康が短くMF永木亮太につないで中に入れる。DF西大伍の胸に当たって落ちたボールを、目の前にいたDF昌子源がワンテンポ遅らせてためをつくり、コースを狙い澄ましたシュート。これが右ポストに当たってゴールへと吸い込まれた。昌子はこれが今季初ゴールとなった。

ホーム最終戦となる仙台は守備ブロックをつくる形。前半16分には、左CKの混戦からMF蜂須賀孝治が右足で押し込もうとしたが、右足のシュートは浮いてしまい、得点の好機を逸した。

後半に入っても運動量が落ちない鹿島は25分、FW鈴木の左クロスを、ファーサイドでフリーでいたDF安西幸輝が頭で合わせて追加点を奪った。さらに30分には仙台MF中野嘉大のクリアミスをMFセルジーニョが左ボレーで決めて、3点目を挙げた。

後半37分には左太もも裏の肉離れで10月10日を最後に離脱していたDF内田篤人も途中出場を果たした。

意地を見せたい仙台は、後半45分にMF関口訓充のクロスをFW奧埜博亮が中央で頭で合わせたが、GK正面だった。今季最多1万9152人の観客を前に、ホーム最終戦を勝利で飾れなかった。