ベガルタ仙台のMF古林将太(27)が今日1日のアウェー・ヴィッセル神戸戦で4月7日の浦和レッズ戦以来28試合ぶりに先発復帰することが濃厚となった。チームは11月30日、仙台市内のグラウンドで非公開練習を行い神戸に移動した。右ウイングバックのMF蜂須賀孝治(28)が前節鹿島アントラーズ戦で左足首を負傷しチームを離脱し右サイドアタックのスペシャリスト古林に白羽の矢が立った。

今季は開幕スタメン入りし6試合連続先発出場を果たすも左足の肉離れで戦線離脱。その後、入れ替わるように復帰したMF蜂須賀が4ゴール5アシストと活躍しポジションを不動のものにした。それでも腐ることなく鍛錬に励み、復活の舞台に備えていた。古林は「ケガでうまくいかず悔しい思いをしたり波はありましたが、サッカー選手の宿命と割り切って継続してやってきた。最終節でチャンスが巡ってきたきたので100%の力を出し切って結果を残したい」と意欲を示した。

シーズン前に掲げた10ゴール10アシストの目標達成は難しいが、気持ちを前面に出す。「それぐらい決めるぐらいの気持ちでボールを受けたら前へ仕掛けてラストパスだったりシュートを狙っていきたい」。渡辺晋監督(45)は「歯を食いしばってはい上がってくる姿を見てきた。個人にとってもチームにとってもチャンス。いいものを見せてくれているし期待しています」と話した。【下田雄一】