アジア王者鹿島アントラーズの、欧州代表レアル・マドリード(スペイン)への3年越しの“リベンジ”はならなかった。

2大会前の決勝では2-4で敗戦。その雪辱を果たすべく、序盤は鹿島が攻めたてた。前半2分、FWセルジーニョがペナルティーエリア内の左45度からシュートを放ったがわずかに右。続く3分には遠藤が右CKで決定機を演出した。15日に国内リーグ戦をこなし、移動伴う中3日の影響からか、調子の上がらないRマドリードに攻勢を仕掛けた。

だが、前半30分ごろからRマドリードにパスを回され始めた。同44分、FWベイルにDFマルセロとのワンツーで左サイドを突破され、左足でゴールネットを揺らされた。

1点を追う鹿島だが、後半開始早々からピンチを招いた。後半4分、FWベンゼマのシュートをDF山本がゴールライン手前でクリア。だが、試合の流れはRマドリードのままだった。同8分にはGKへのバックパスの連係ミスを突かれてFWベールに2点目を奪われた。その2分後の同10分にもベイルに左足で決められ、ハットトリックを許した。

鹿島もアジア王者の意地を見せた。同33分、MF遠藤が頭で落としたボールをペナルティーエリア内の右で受けたFW土居が右足を振り抜いてゴールを決めたが、判定はオフサイド。その後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によってゴールが認められた。1点を返したが、Rマドリードに逃げ切られた。

決勝進出を逃した鹿島は、南米代表リバープレート(アルゼンチン)との3位決定戦に回る。