J1ベガルタ仙台のMF椎橋慧也(21)が、指揮官から「かじ取り役」としての心構えを指南された。

24日、沖縄・糸満市西崎陸上競技場で行われたチーム練習後に渡辺晋監督(45)に呼び止められ、1対1で膝をつき合わせながら約10分間、チームの「操縦法」を伝授された。昨季はセンターバックの起用が多かったが、終盤戦の5試合にボランチとして先発出場。今季から本格的にチームのかじ取り役を担う。

面談を終えた椎橋は「ボランチは相手の布陣に対して、自分たちがどうやってポジションを取って崩していくのか常に考えることが要求される。位置取りを変化させ、周りの選手のスペースを作ったり、もっと突き詰めて積極的にチャレンジしていきたい」とイメージを整理した。

札幌から移籍したベテランMF兵藤慎剛(33)が同部屋であることも心強い。「食事の時とか、練習中の位置取りのことなどアドバイスしてもらえて勉強になります」。

渡辺監督は「ボランチはチームの肝なので、個人のプレー判断だけじゃなくて、チーム全体を考えたかじ取りができるようになればピッチ内で判断、決断できることが増えてくる。椎橋だけじゃなくボランチには求めていきたい」と期待を寄せた。【下田雄一】