J2アルビレックス新潟の今季の主将にMF加藤大(27)が就任した。新潟生え抜きの選手では17年のDF大野和成(29=現湘南)以来になる。

今季がプロ入り10年目。節目の年にリーダーとしてチームをけん引し、J1昇格を目指す。副主将にはDF広瀬健太(26)MF戸嶋祥郎(23)MFカウエ(29)の3人が就任した。

加藤が“新潟の顔”になる。29日に主将就任が発表されると「昨シーズンに新潟に関わるすべての方が感じた悔しい思いを繰り返してはいけません。サポーターの皆さんにとって、観戦後の帰り道が楽しくなるような、話題の尽きないワクワクしたサッカーを42試合続けていきます」とクラブを通じて決意を示した。

昨季から要の選手が背負う背番号「10」をつけている。10年の入団時、センスあふれるレフティーとして将来性を高く評価されていた。12~13年にJ2愛媛への期限付き移籍、新潟復帰と経験を積み、昨季はボランチに定着。チームの主力として不動の存在になった。

時間をかけてきた分、新潟で結果を残したいという思いは強い。もともと口数が多いわけではない。高知キャンプでも率先して取り組み、黙々と練習をこなすことで意識の高さを表現している。これからも背中を見せながらチームをまとめる。「キャプテンとして、選手が気持ちを1つにして戦える雰囲気をつくっていきたいと思います」。コメントした意思はすでに実行している。

◆加藤大(かとう・まさる)1991年(平3)5月7日生まれ、福岡県出身。東京・南平高では三菱養和SCに所属。10年はU-19日本代表に選出され、U-19アジア選手権に出場した。10年に新潟に入団。12~13年は愛媛に期限付き移籍し、14年に復帰。175センチ、72キロ。

【副主将コメント】

・DF広瀬健太(26)「昨季以上にプレー面も生活面も、責任感を強く持って戦いたいと考えています。キャプテンの加藤選手を少しでもサポートできるように行動したいと思います」

・MF戸嶋祥郎(23)「若手の模範となることと、先輩方とのつながりを深める努力をすることで、加藤キャプテンを支えながらチームを1つにできるよう精進します」

・MFカウエ(29)「選手たちとのいい関係性、スタッフとの選手たちのいい関係を築いていけるよう、そしてJ1昇格というチームの目標に向かって、一丸となって頑張って行きたいと思います」