浦和レッズが、新加入DF山中亮輔(25)の2アシストなどで大学生を圧倒した。FW杉本、MFエヴェルトン以外は16日の富士ゼロックス・スーパー杯に先発しなかった選手で臨み、山中は3-5-2陣形の左ウイングバックで登場。前半9分に左足クロスでFWアンドリュー・ナバウトの頭をとらえ、先制点をアシストした。

2-0の同30分には左サイドから左足で直接FKを蹴り、ニアサイドに飛び込んだ杉本の頭へピタリ。これもゴールとなり、2アシスト目とした。「相手のレベルを考えれば、できて当然」としながらも「セットプレーは大きな武器。キッカーの質で決まると思うので持ち味を見せられて良かった。(杉本)健勇君はニアに入るのが、うまい。得点になって良かった」と一定の手応えをつかんだ。

前半終了間際の45分にはDF岩武のクロスに絶好のタイミングで飛び込み、ペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。キッカーこそFWマルティノスに譲ったが、4-0で折り返す原動力になった。後半23分までプレーし、お役御免。横浜F・マリノスから移籍後最初の公式戦となった富士ゼロックス・スーパー杯では途中出場にとどまっただけに「こういう試合を大事にして、アピールしていきたい。フィーリングは良かったので、これからも試合に出られるように個人にフォーカスして準備したい」と前を向いた。

チームは23日のJ1リーグ開幕戦で敵地に乗り込んで、ベガルタ仙台と対戦。前年度の天皇杯決勝で1-0の勝利を収めた相手との再戦で、13年ぶりリーグ制覇への挑戦が幕を開ける。

【得点者】

前半9分、FWアンドリュー・ナバウト

18分、MF柴戸

30分、FW杉本

45分、FWマルティノス

後半1分、DF岩武

33分、FWマルティノス