エースが間に合った! 練習中に左足ふくらはぎを痛めて離脱していたJ1ジュビロ磐田FW川又堅碁(29)が19日、全体練習に完全合流した。磐田大久保グラウンドでの調整に参加。雨の中、6対6のミニゲームなど約2時間の全メニューを消化した。明るい表情でグラウンドを引き揚げると「怖さもなかった。(開幕に)間に合って良かった」と、言葉も弾んだ。

昨季チームは、リーグワースト2位の35得点に終わった。決定力不足が響き、16位。プレーオフの末にJ1残留を果たした。反撃を誓う今季は、エースとして昨季11得点の約倍となる「前半戦10点、後半戦10点」を目標に掲げた。ここまでの対外試合では4戦4発。「抜け出すタイミング、そこにフリーで出せる選手も増えている」と、鹿児島キャンプを通じて取り組んできた課題改善にも一定の手応えを感じている。

17年に磐田加入後、開幕戦は1分け1敗。自身も無得点が続いている。「初戦は大事。ホーム開催だし、先制点を取れば会場も沸く。みんなで勢いに乗れるし、取って勝ちたい。そのためにも、アピールして先発を勝ち取りたい」と、言葉にも力がこもった。ホームに昇格組の松本を迎え撃つその開幕戦(23日午後3時、ヤマハ)まで、残り4日。さらに、コンディションを上げていく。【前田和哉】