FC東京FW久保建英(17)に“史上最年少開幕弾”の期待がかかる。川崎フロンターレ戦で得点すれば、17歳8カ月19日での開幕戦ゴールとなり、13年シーズンに清水MF石毛が記録した18歳5カ月9日を大幅に上回る。最終調整を終えた久保は、長谷川監督の「アグレッシブさを見せたい」という言葉に「同じです」と話し、短い言葉に決意を込めた。

今季は右サイドの主力として、開幕戦も先発が濃厚だ。川崎Fのアカデミー出身である久保は「小さいときには試合も見に行きました。その場に立てることで違った景色が見えるかもしれないし、成長を感じられるかもしれない」と、古巣に恩返しするつもりだ。昨季リーグMVPを獲得したMF家長ら国内屈指の選手と対するが、「自分は自分のプレーに集中する」と、気負いなく挑む。

来年に迫った東京五輪では、飛び級での活躍が期待される17歳だが「1試合1試合を大切にして、ベストが出せるようにしたい」と視線はぶれない。まずは王者をたたいて、過去最高のリーグ3位以内を目指す。【岡崎悠利】