ヴィッセル神戸がポルトガル1部セトゥバルから完全移籍で獲得したブラジル人DFダンクレー(27)のJリーグへの登録が1日に完了。ホーム開幕の2日サガン鳥栖戦(ノエスタ)に左サイドバックでの先発デビューが濃厚となった。

合流して間もないが、フアンマヌエル・リージョ監督(53)は「チームに足がついているかは別だが、少なくともいい状態。チームを助ける準備は整っている」と評価。ダンクレーも「すごくいい状態です。(試合に出る)チャンスがあればチームに貢献したい」と意気込みを語った。

187センチの長身を生かした守りの強さもだが、「空中戦は自分のストロングポイントのひとつ」という攻撃面も魅力。MF郷家が「練習で見る限り、すごい決定力」と証言する。C大阪との開幕戦は完封負けした。ダンクレーの高さと強さは、セットプレーで強みを発揮しそうだ。

相手を威圧するような風貌だが「僕1人で救世主になれない。チーム全体で、みんなでハードに厳しくやらないといけない」と謙虚に話す。鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス封じも命題だが「彼の特徴はつかんでいるし、監督からも情報をもらっている。気持ちよくプレーさせないのが大前提」と自信を見せる。大型補強を進める神戸に加わった新たな力が、初勝利をもたらすか。