「復興応援試合」として開催された一戦は、ヴィッセル神戸がFWダビド・ビジャ(37)の2戦連続ゴールなどで3-1と逆転勝ちした。
ホームのベガルタ仙台が先制した。前半12分、今季新加入の元モザンビーク代表MFシマオ・マテ(30)が来日初ゴール。DF永戸勝也(24)の右CKを、ニアサイドに走り込み、頭で合わせた。6日のルヴァン杯サガン鳥栖戦で2得点のFWジャーメイン良(23)を1トップで今季リーグ戦初先発起用。序盤から起点を作り、自身も同27分に左クロスを頭で合わせるなど、ゴールも脅かした。
ヴィッセル神戸もビジャ、MFアンドレス・イニエスタ(34)、FWルーカス・ポドルスキ(33)の「V・I・P」トライアングルを中心にボールをキープし、反撃開始。同17分にはイニエスタがシュートを放つが、仙台GKシュミット・ダニエル(27)の好セーブに阻まれた。同31分には左CKから3人だけでボールをつないで、ビジャが左足シュート。相手DFにブロックされたが、攻撃のリズムをつかんだ。同32分、右サイドを抜け出したイニエスタのクロスをニアでMF古橋亨梧(24)が頭で押し込み、同点に追いついた。
後半は開始24秒で勝ち越した。イニエスタから左サイドの古橋にスルーパス。左グラウンダークロスに走り込んだビジャが、相手DFにマークされながらも右足で流し込んだ。同8分にはビジャがゴール前にフワリと送った浮き球にイニエスタがヘッド。同19分にはビジャ、イニエスタとつなぎ、最後はポドルスキが右足で折り返すと、相手DFに当たってコースが変わり、オウンゴールで3点目を挙げた。
チケット完売で1万9503人が駆けつけたサポーターの期待を受け、仙台イレブンも奮闘したが、神戸のパス回しに対応しきれなかった。同27分にはシマオ・マテ、同28分にMF石原崇兆(26)、同43分にも途中出場FW長沢駿(30)が好機を得てシュートも、枠を外した。
神戸は2連勝、仙台は2連敗を喫して今季初勝利はならなかった。