J1清水エスパルスの頼れる助っ人がホーム湘南ベルマーレ戦(31日)で今季初めてベンチ入りする可能性が浮上した。

不整脈の治療で離脱していたFWドウグラス(31)は29日、静岡市内で非公開練習に参加。フルメニューを消化したという。ヤン・ヨンソン監督(58)は「状態は良さそう」と強調。次戦でのベンチ入りには慎重な構えを示しつつも「週末でその可能性はある」と示唆した。

今季は始動直後の1月に不整脈が発覚し、治療のため母国ブラジルに一時帰国。開幕直前の2月下旬には中国2部の長春亜泰から好条件での正式オファーを受けた。ドウグラス自身も一時は移籍を前向きに検討していたというが、契約締結寸前で残留を決断。全力で慰留に努めた清水に対する思いを強め、その後は懸命なリハビリに励んできた。

当初は4月7日のアウェー東京戦での復帰を目指してきたが、順調に回復し、26日の紅白戦では1得点。開幕から4戦未勝利(2分け2敗)と沈むチームの救世主となり得るだけに、早期復帰が待たれる。指揮官も「明日の練習後にはもっとはっきりする」。昨季は加入後、15試合で11得点。異次元の活躍を見せたエースがベンチにいるだけで、相手にとっては脅威となる。【神谷亮磨】