J2アルビレックス新潟は9日、聖籠町のクラブハウス隣接のピッチで練習した。前節アウェー・ファジアーノ岡山戦(7日)、途中出場で2得点を決め、鮮烈なJデビューを果たしたFWフランシス(28)は軽快に走り、ボールを追った。次節は13日ホーム・モンテディオ山形戦。首位を走る相手から、ホームデビュー戦でもゴールを決める意気込みを見せた。

主力組は早々と練習を終えてピッチから去ったが、サブ組に入ったFWフランシスは次節ホーム戦へエンジン全開だった。恐れ知らずに球際にも飛び込む。「勝ちたい気持ち。最後まで戦う気持ち。それが新潟スピリットだと思う」。

3-3のドローに持ち込んだ前節7日アウェー岡山戦で、そのスピリットをフランシスはさく裂させた。1-3の後半9分から途中出場し、Jデビュー戦で2得点。クラブ史上初のデビュー戦途中出場2得点で、最後まで戦う姿勢を全身で表現した。

「この1週間、献身的に練習して次の試合メンバーに入りたい。結果として、ゴールという形で貢献したい」。ホームデビューへフランシスの新たな挑戦が始まった。初来日だが、切り替えの速さを要求される新潟スタイルにも順応してきた。FWも守備を求めるられるが「FWがディフェンスをするのは世界でも普通」と問題ない。日本で長くプレーするのが最大の目標。「新潟がJ1昇格を果たした上で、日本にいられれば、それが一番うれしい」。その思いに近づくためにも、ゴールをひたすら狙う。【涌井幹雄】

◆フランシス(Valmir Aparecido Franci de Campos Junior)1990年4月16日生まれ、ブラジル出身。7歳でサッカーを始め、ブラジルの複数のクラブでプレー。18年はブラジル2部リーグのサンベントで15試合に出場し、7ゴール。今季から新潟に加入。178センチ、71キロ。右利き。