ジュビロ磐田はアウェーでガンバ大阪と対戦。前半10、12分と立て続けに失点する苦しい展開。後半16分にMF上原力也(22)が鮮やかなロングシュートを決め、追い上げムードも、1-4と完敗。順位も1位から2位と1歩後退した。

勝って、2年連続の1次リーグ突破に王手をかけたい磐田だったが、いきなり劣勢に立たされた。0-0の前半10分。ファウルでプレーが途切れた一瞬の隙を突かれた。素早いリスタートにDFラインの対応が遅れ、G大阪FWファン・ウィジョ(26)に抜け出される。最後は飛び出したGK志村滉(22)もかわされ、ネットを揺らされた。

昨季、対磐田戦で公式戦4試合6得点を記録している「要注意人物」に先制点を奪われると、勢いにのまれた。同12分にも、ロングパスで最終ラインの背後を突かれて失点。試合序盤で2点のリードを許した名波浩監督(46)は、早々と動く。同37分にMFムサエフ(30)に代えてMF上原力也(22)をピッチへ。右肩負傷から復帰した若き司令塔を投入する交代策で、反撃の糸口を探った。

すると、その上原が起用に応えた。後半16分。左CKのこぼれ球を拾ったMF山本康裕(29)からペナルティーエリア手前でパスを受け、右足一閃(いっせん)。抑えのきいた強烈なミドルをゴール左へ豪快に突き刺した。

1点差に迫り、その後も主導権を握った。しかし、同34分だった。カウンターから3点目のゴールを決められて万事休す。同ロスタイムにも失点を重ね、試合終了の笛がなった。敵地で喫したルヴァン杯2敗目で、順位は1位から2位に1歩後退した。【前田和哉】