鹿島アントラーズMF白崎凌兵が、26歳の誕生日に2得点と躍動した。

清水エスパルスから移籍後初を含む固め打ち。松本山雅FCを5発で粉砕する立役者になり「勝ったことがうれしい。自分のゴールはおまけです」。無心で今季初の3連勝に貢献した。

初ゴールは、1-0で迎えた後半2分に生まれた。中央をドリブル持ち上がったMFレオ・シルバが相手を引きつけ、左サイドを走った自身へラストパス。フリーで受けた白崎が左足を振り、左ポストをかすめながらゴールに蹴り込んだ。「レオからの完璧なパスだったので」と謙遜しつつ「初得点をホームで決めることができて良かった」と振り返った。

同20分には2点目だ。右サイドを連係で切り崩し、マークを外したFW土居がゴールライン際から柔らかいクロス。ファーサイドのDF背後から、助走たっぷりに飛び込んだ白崎が頭で合わせた。ゴールネットに突き刺すと「あれも当てるだけだったので」と、またまたクール。「チームメートに感謝です」と続けた。

白崎の活躍で今シーズン初の3連勝、ホームでは5連勝を飾った鹿島。5位から上位をうかがう中「もっと個人的にも良くなるし、もっとチームもいい試合ができる。上との差を縮めていきたい。これで満足せず、通過点にしないと。求められるものが多いクラブなので、次に切り替えたい」。うれしいバースデー弾となったはずだが「おまけ」と言い切ったのも鹿島の一員だから。最後まで涼しい表情を崩さなかった。