J1横浜F・マリノスからヴィッセル神戸への移籍が決まったGK飯倉大樹(33)が26日、横浜でのラストマッチとなる27日の国際親善試合「ユーロジャパン杯」のマンチェスター・C戦を前に、移籍に至った思いを語った。

ホーム日産スタジアムでの前日練習を終えて引き上げてきた飯倉は報道陣を前にすると目に涙を浮かべ「10年以上マリノスでやってきて、こんな日が来るのかと思いました。感慨深いし、ファンの方やチームメート、スタッフのみなさんに感謝しています」と話した。

移籍にあたってはチームメートのベテランDF栗原勇蔵(35)ら「10~20人ぐらいに相談した」と明かした。その際に受けた「まだピッチに立ってやるべきだ」という言葉に背中を押されたとといい「もう少し頑張ってこようかなと思いました。現役をマリノスで終えられたらとも思っていましたけど、神戸での契約を全うして、横浜を離れてプレーする以上は全てを出そうと思います」と意気込んだ。

27日は飯倉自身も参考としてきたマンチェスター・Cとの一戦となる。「運がいいのか悪いのかわからないけど」と苦笑いしつつ「出たら、こみ上げてくるものが絶対あると思う。監督に『もし試合に出したら前が見えないかも』って言いました。監督は笑ってましたね」と話した。

飯倉は下部組織時代から横浜で育ち、05年のトップチーム昇格以来、06年の熊本(当時JFL)への期限付き移籍を除いて横浜一筋でプレーしてきた。昨季まで2年連続でリーグ戦全試合出場を果たすなど守護神として君臨してきたが、今季は新加入のGK朴一圭の台頭もあり、リーグ戦出場5試合にとどまっていた。