ガンバ大阪の元日本代表MF遠藤保仁（39）が、日本人選手で前人未到の公式戦1000試合出場を達成した。ヴィッセル神戸戦でベンチスタートも後半19分に出場。衰えを感じさせない動きでチームの勝ち点獲得に貢献した。横浜フリューゲルスからスタートしたプロ生活22年目。大きなケガなく、コンスタントに試合に出続けたゆえの金字塔を打ち立てた。

　　　◇　　　◇　　　◇

大きな節目の試合でも遠藤は遠藤だった。途中出場で到達した公式戦通算1000試合出場。J1通算621試合は、元名古屋のGK楢崎の631試合に次ぎ、フィールドプレーヤーでは1位。「鉄人ぶり」を証明する記録だが、遠藤は淡々と仕事をこなした。

「（記録は）知っていたけど、あと何試合とかは気にしていなかった。多くの試合に出させてもらってうれしい限り」と話していた。今季21試合で9試合がベンチスタート。39歳、立場を理解する。それでも宮本監督が「ガラッとゲームを変える違いを生み出してくれる。監督として（遠藤が）オプションとしてあるのは大きい」と、その大きな存在感を認めている。

積み重ねてきた。G大阪の屋台骨となり、日本代表でも「心臓」と称された。欠かせない存在だからこそ、1000試合もの大台にたどり着いた。「ずっと試合に出られている時もあれば、そうではない時も。常に準備をして、出た時に何ができるか、結果が大事。監督に使いたいを思わせるプレーをしていきたい」。

偉大な記録を祝うように試合もMF倉田、復帰したFWパトリックがゴール。終盤に追いつかれたが、敵地で勝ち点1を手にした。1000も通過点。遠藤の走りは止まらない。