ルヴァン杯でクラブ史上初の4強入りを狙う北海道コンサドーレ札幌は4日、サンフレッチェ広島との準々決勝第1戦をホーム札幌厚別で迎える。

3日は札幌・宮の沢で前日練習を行った。日本代表FW鈴木武蔵(25)ら主力4選手が不在だが、公式戦約2カ月ぶりの先発が予想されるFW岩崎悠人(21)ら、「控え組」が意地を見せ、チーム力で先勝する。

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札幌の前日練習に姿があったのは、わずか20選手。ベンチ入り18人とほぼ変わらない人数で、クラブ22年ぶりの準々決勝の舞台を戦うことになる。日本代表FW鈴木のほか、タイ代表で10番を背負うMFチャナティップ、韓国代表GKク・ソンユン(ともに25)と、北中米遠征中のU-22日本代表FW菅大輝(20)が不在。一方、広島の代表選手は2人だけだが、ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は「ディスアドバンテージもあるが、これまで出場機会がなかった選手たちが、ピッチの上で自分ができるんだということを証明する機会となるだろう」と、控え組の奮起に期待した。

指揮官の思いに応えようと意気込むのがFW岩崎だ。7月3日天皇杯ホンダFC戦以来の公式戦先発が濃厚。普段チャナティップが務める左シャドー(1・5列目)での起用が予想される。「最近ちょっとずつミシャさんのサッカーに慣れてきて、自分のなかで余裕が生まれつつある。そんな部分をみんなに見てもらえれば」と鼻息は荒い。

東京オリンピック(五輪)世代として、今回のU-22日本代表入りを逃した悔しさをぶつける。「代表に行くためには試合に出て結果を見せなきゃいけない。そういった意味で明日が楽しみだし、結果を求めてやっていきたい」。6月26日同杯プレーオフ第2戦ジュビロ磐田戦(2-1)では、PKを外した苦い思い出もある。「取り返すためにも、ゴールを決めたい」と挽回を狙う。

「目標は(優勝)カップを手にすること」とペトロビッチ監督。「チームとして4人いないことは厳しい状況だが、自分たちのチームの積み上げが、しっかりできているということを全員で証明していきたい」と、戦いに備えた。【保坂果那】