9日に首都圏付近を通過した台風15号による被害はJクラブにも及んでいた。J2ジェフユナイテッド千葉では千葉市内にあるクラブハウスと練習場が一部損壊する被害に遭った。8日夜から9日未明にかけての暴風雨で練習場のネットは破れ、撮影用などに使用していたやぐらも倒壊。クラブハウス2階にあるテラスの柵にはめられていたガラスも割れ、破片が散乱した。

9日の練習はオフで、同日にクラブスタッフらがピッチに飛んだガラス片などの撤去を行い、練習は10日から通常通り再開。しかし、サポーターらへの安全などを考慮し、この日までの練習は急きょ非公開に。クラブハウス1階にあるオフィシャルショップは11日から営業再開した。

クラブによると、選手、スタッフは無事でクラブハウスは停電しなかった。千葉の現在のクラブハウスは09年10月に建設。11年の震災時には停電したり、壁にひびが入ったことはあったというが、クラブ関係者は「練習場の隣にあるガソリンスタンドも屋根が飛ばされていた。台風でここまで被害を受けることは初めて」と話した。

今回の台風では、鉄塔や電柱が倒れた影響で千葉県を中心に大規模停電が発生。茨城県鹿嶋市に本拠地を置く鹿島ではクラブ施設が10日まで停電に見舞われるなど、多くのJクラブが対応に追われた。