モンテディオ山形が後半ロスタイムに失点し、0-1でヴァンフォーレ甲府に敗れた。8試合ぶりの黒星で順位は4位に後退。前節23日の琉球戦でJ2通算100試合出場を果たしたDF栗山直樹(28)を中心に、シュート6本に封じたが土壇場で均衡を破られた。

昇格争いへ勝ち点を上積みできなかった。試合終了間際に栗山がゴールキックをはね返すと、そのボールを拾われ、右に展開された。そして左に振られ、グラウンダーの折り返しをフリーで決められた。「サイドで何とか体に当てたかった。あの時間は最悪0-0でもいいかと思ったが、最後のところでやられてしまった」と悔やんだ。

前半は攻撃陣が精彩を欠き、シュート3本に終わった。後半はMF本田の浮き球パスに反応したFW大槻がゴールを狙うなど見せ場をつくったがネットを揺らせず。木山監督は「もっと殴り合う展開になると思ったが、堅い試合になった。頭を切り替えて次戦を取れるように全力でやりたい」と前を向いた。

栗山は13年、千葉に入団。しかし2年間は出場0に終わった。15年にリーグ戦7試合を経験し、翌年に山形に加入。「ジェフで3年やって(14年は町田に期限付き移籍)、7試合で終わると思ったので、100試合経験できるとは。けがでうまくいかない時期もあり、何回も辞めようと考えたが、周りに支えられてやってこれた」。甲府戦は山形で94試合目。まずは単独で100を目指す。次節は10月6日にアウェー千葉戦。0封勝利で古巣に強烈な恩返しをする。【山田愛斗】