【リヤド=木下淳】浦和レッズ(日本)が第1戦を落とした。敵地でアルヒラル(サウジアラビア)と対戦し、0-1で先勝を許した。全体を通して押し込まれる展開の中、ACL初出場が決勝スタメンになったGK福島春の堅守を中心に耐えしのいでいたが、後半15分に右クロスからペルー代表MFカリージョに決勝ヘッドを決められた。

試合後の会見で、大槻毅監督(46)は「前半戦が0-1で終わっただけ。2週間後に埼玉スタジアムで試合があるので、しっかり準備したい」と第一声。サウジアラビア記者から「予想以上に守備的な戦いを強いられたのか。アルヒラルはさらに2、3点は取れそうなチャンスがあったが」と質問されると「でも1-0でした。以上です」と即答でかわした。

試合内容については「現実的なスコアで埼玉に帰ることができた」と選手が最少失点に抑えたことを評価し、アルヒラルに関して問われると「非常にいいチーム。試合前から、いいチームだと思っていましたし、試合後もいいチームだと思った」と、ホームでの第2戦(24日)も見据えて抽象的な答えで済ませた。

1失点はしたものの、前半33分と37分のビッグセーブで最少失点に抑えたGK福島春には「もう見ての通り。素晴らしいプレーをしてくれた。0-1の結果は残念だけれども、非常に良かったと思います」と高く評価し、ねぎらった。

ボール保持率は速報値でアルヒラル73%に対し、浦和27%。現地メディアから「日本はボールを持つスタイルのはずでは」と皮肉を込めた質問が飛ぶと「もう少し、第2戦では上げていきたい」と現状を率直に受け止め、巻き返しを誓っていた。