セレッソ大阪は5日、大熊清・チーム統括部長(55)の今季限りの退任を発表した。後任は07~13年度まで同部長を務めたクラブOBの梶野智氏(54)が復帰する見込み。

大熊氏は日本代表コーチ、東京の監督を経て14年12月にC大阪の強化部長に就任。15年11月からは監督を務め、J2の16年は昇格に導き、17年度は現職としてクラブ初のタイトルとなるルヴァン杯と天皇杯2冠獲得に貢献。「育成型クラブ」を掲げて多くの選手を育て、チーム強化に努めてきた。

大熊氏はクラブを通じ「昇格からルヴァン杯と天皇杯の優勝、そして苦しみながら築き上げた今シーズンに仲間の方々と苦楽をともにできたことは一生忘れません。今後のC大阪の発展、すべての仲間の方々の幸せを心より願っております」とコメント。

森島寛晃社長(47)も「苦しい時期を乗り越え、J1昇格、初タイトルの優勝、そして2冠達成と数々の歓喜が生まれたこの期間は強化部長として、また監督として指揮を執っていただいたたまものと感謝いたします。24年間達成することができなかったタイトル獲得という功績を次世代に引き継ぎクラブ、チームが一丸となって精進してまいります」と感謝のコメントを寄せた。