復活を目指す浦和レッズが「三重苦」を打破し、開幕ダッシュを狙う。

21日にアウェーで湘南ベルマーレとのリーグ開幕戦に臨む。20日はさいたま市で非公開調整。昨季は金曜日開催のリーグ戦で7戦全敗。湘南にも2年間未勝利(1分け3敗)で、開幕戦も3年勝てていない。昨季リーグ14位と低迷した浦和が強豪のプライドを取り戻すため、開幕白星で苦手なデータをすべて払拭(ふっしょく)する覚悟だ。

  ◇  ◇  ◇

苦手の克服こそが、強豪復活へのステップだ。3つの苦手要素がそろったリーグ開幕戦に向け、浦和は必勝態勢を整える。昨季、金曜日開催のリーグ戦は7試合全敗。ACLの過密日程などの影響で敗因は1つではないが、「金J」が鬼門なのは間違いない。大槻監督は「結果的には(金曜日に)勝てなかったので、何としても勝ちたいと思います」と意識を高めた。

3年連続で開幕戦にも勝てていない。第1節の黒星数(14敗)はリーグでワースト。東京五輪世代のDF橋岡は「開幕戦というのは重要。良い準備をして臨めていると思うし、自信を持ってやりたい。昨年の1トップから今年は2トップになってFWもやりやすいと。得点も入っている」と、攻撃力で開幕ダッシュを図る姿勢を示した。

アルビレックス新潟から加入した昨季J2得点王FWレオナルドに、浦和の過去データは関係ない。16日のルヴァン杯のベガルタ仙台戦では移籍初ゴールを含めた2得点1アシストをマーク。「明日も再現する。ゴールで勝利に貢献したい」と自信の笑みを浮かべた。湘南は過去2年未勝利と相性の悪い相手だが、新助っ人は「浦和が勝つことだけに集中する」と勝利に導く得点を誓った。

昨季はACLで決勝進出した一方、リーグ戦は14位と低迷した。「どのチームも開幕に勝ちたいもの。勝って勢いづきたい」とDF鈴木。リーグ開幕で迎える「三重苦」を乗り越え、浦和が復活へのスタートダッシュを図る。【藤中栄二】