J1浦和レッズのGK西川周作主将(33)が1日、個人的見解として無観客でのJリーグ公式戦再開に否定的な気持ちを明かした。

新型コロナウイルスの影響で、プロ野球のオープン戦に続き、大相撲春場所も無観客開催に決定。Jリーグは2月25日に公式戦延期が決まり、3月18日からリーグ戦が再開する予定だが、西川主将は「2014年に経験した無観客試合はしたくない」と率直な思いを口にした。

浦和は14年3月、一部サポーターによる不適切な横断幕掲出をきっかけにJリーグ初となる無観客試合をホームの清水エスパルス戦で実施。その6年前の経験を思い出しながら西川は「お客さんがいるといないとでは試合の雰囲気がまったく違う。見ていてくれるからこそ、練習でできなかったことが試合でできたりする。その特別感はお客さんが入った中でのプレーですし、お客さんにプレーを見てもらうのが1番の喜びでもある」と強調した。

チームは故障者が次々と練習復帰し、今季から敷く4-4-2布陣の選手間理解をさらに深められるチャンスでもある。「元気が姿をたくさんの方にみせることができれば、みなさんにも元気になってもらえるのではないか。(大槻)監督からも話があったのですが、たくさんの人がプレーを楽しみにしている。その人たちのためにプレーしたい」とうなずいた西川主将は「できるだけお客さんに来てもらって試合開催してほしいと思います」と観客のいるスタジアムでのプレーを希望していた。