J1清水エスパルスの山室晋也社長(60)が12日、今月中の公式戦延期が正式決定したことを受け、静岡市内のクラブハウスで取材に応じた。延期はJリーグがこの日発表。清水が新たに対象となる試合はリーグ横浜戦(18日、アイスタ)とC大阪戦(22日、ヤンマー)の2試合で、山室社長は「事態が落ち着く気配がない中ではやむを得ない」と冷静だった。

今後も選手やスタッフ、社員らの予防対策の徹底を継続していく。その上でサポーターに向けた「サービス」を提供していく方針だ。山室社長は「ここで何もしなかったら、関心も薄れていってしまう」。一般の練習見学は今後も継続していく予定。さらに他クラブが既に行っている練習試合の映像をSNSなどを通じて配信するプランも明かした。

延期に伴い、チームはスケジュールを変更。17日にJ3藤枝と、28日にはJ2磐田と練習試合を行うことが決まった。2試合とも一般非公開で行う。ただ、カテゴリーが違う磐田との「静岡ダービー」が動画で配信される可能性が出てきた。山室社長は「サポーターも飢えているだろうし、それを埋めるコンテンツを何かできたらいい」。再開を待ちながら、最善の策を講じていく。【神谷亮磨】