Jリーグ制覇からの、東京オリンピック(五輪)経由、ワールドカップ(W杯)カタール大会行きへ-。J1川崎フロンターレのMF田中碧(21)が12日の全体練習後、オンライン上でメディア取材に対応した。新型コロナウイルスの影響により、Jリーグは中断し、東京五輪は1年の延期になった。田中は「もちろん今年やりたかったなという思いはありますけど、来年でもしょうがない」と冷静に現実を受けとめた。

そのうえで、目標にぶれはない。「目指しはしますけど、五輪がゴールでは全然ない。それこそ2年後(22年)にはW杯がある。同世代や下の選手がA代表で活躍している。五輪よりW杯、A代表のところにいけるように頑張らないといけないなと思います」と22年のW杯カタール大会を視線の先にとらえた。

東京五輪経由、W杯カタール大会行きを実現させる前に、成し遂げたいことがある。「まずはチームとして優勝することが大事」と川崎Fのリーグ制覇を第一目標に定めた。「試合に出続けることで自分の評価や価値が上がる。優勝することが大事。その中で自分の力を出したい。攻撃でも守備でも違いを出せるようになりたいと思っているので、全ての面で頑張らないといけない」。7月4日に再開するJリーグでV奪還に貢献し、未来を切り開いていく。【浜本卓也】