J2アルビレックス新潟のDF渡辺泰基(21)が、積極的なオーバーラップと左足キックをアピールし甲府戦(27日)スタメン出場を狙っている。

17日の攻撃練習は、サイド突破からのシュートがメイン。左サイドが主戦場の渡辺は「中で合わせる選手がシュートを打ちやすいよう、1つ1つ精度にこだわっている。キックの感覚は良い状態に近づいている。ゴメス君(堀米悠斗)と高め合いながら良い練習ができている」と手応えを口にする。

課題の守備力向上にも取り組む。手本は日本代表でも活躍したJ1鹿島の内田篤人(32)だ。13日の練習試合では力の差を痛感。「自分のウラ(背後)を取られた。ボールを置く位置や動きだすタイミング、守備での体の向きなど学ぶことが多かった。攻撃では良い形も作れたので、守備でのポジショニングや体の向きを練習から意識し、プレーの幅を広げていく」と憧れの選手との直接対決から得たヒントを生かしていく。

甲府戦へ向け「サイドに速い選手がいる。自分のサイドから崩されないよう対処する。今はゴメス君がファーストチョイスになっているが、いつ出番が回って来ても良いように準備はしている。クロスからチャンスを作りたい」と意気込んだ。【小林忠】