ヴィッセル神戸のブラジル人FWドウグラス(32)が1日、J1リーグ戦再開初戦となる4日のサンフレッチェ広島戦(ノエスタ)に向けてオンラインで取材に応じた。この日は神戸市内で非公開の練習を行い、ミーティングも実施。広島戦への具体的な指示が出たもようだ。

清水エスパルスから今季新加入したFWは、広島戦に関して「具体的には言えないが、練習で準備していることを試合で出すだけ。ポゼッションは大事だが、テンポを変えたりすることも必要。(6月中旬から実施した2試合の)練習試合はしっかり取り組めた。個人的に点も取れたが、4日もゴールを決めたい」と意気込んだ。

「やっとピッチに戻れるうれしさと(無観客試合で)サポーターがいない中でさみしく、複雑な思い。全力で準備しているので、すべて出してスタートしたい。みなさんに家で応援してもらうが、結果にこだわり、勝って1試合1試合喜んでもらう。クラブの目標と同じで、参加する大会ですべて勝つ。すべてタイトルを取って、勝って行けば個人タイトルも手に入る」

MFイニエスタとの連係には「意思疎通を図っており、(今年1月に)来たばかりの時は、自分のできるプレーを自由にやってくれと言われた」と信頼を置く。

母国ブラジルでは、新型コロナウイルス感染拡大の勢いは収まらないが、「日本では多くの専門家が協議を重ねて、最善の策をとってJリーグが再開できる。自己管理しながらルールに従って進んでいきたい。今回は世界中に起こったことだが、サッカーは止めてはいけない。ブラジルは大変な状況だが、必ず国民の努力と世界の助けを借りて、改善されていくと信じている」と締めくくった。

J1通算92試合46得点の決定力で、再開から大暴れしそうだ。【横田和幸】