J2アルビレックス新潟は4日の第3節、ホーム開幕となるデンカビッグスワンスタジアムで17位金沢(午後6時開始)と対戦する。

好調をキープするFW渡辺新太(24)が開幕戦からの3試合連続ゴールを狙う。ルーキーイヤーの18年、アウェーでの金沢戦でプロ初得点を奪い、その後、3試合連続得点を記録している。現在、得点ランキングトップ(3得点)の渡辺新が前節甲府戦(6月27日)2得点の勢いそのままに、相性のいい金沢戦でのゴールと勝ち点3獲得を誓った。

渡辺新が開幕3試合連続ゴールを狙う。3日の前日練習は冒頭のみの公開だったが、軽快な動きを披露。結果を残している要因は、動きだしの質とポジショニング。「監督からは細かく立ち位置を修正するよう言われているし、意識している。今季はゴールに近い所でプレーできているので、金沢戦でも先制点を狙っていきたい」と目をギラつかせる。

リーグの得点ランキングトップの渡辺新は開幕から2試合で7本シュートを放ち、3得点。すべてが右足でのワンタッチゴールで、得点率4割2分9厘と高い数値を記録している。日々のシュート練習ではオスカル・エルナンデス・コーチ(45)からファーストトラップ後、いかに速くシュートに持ち込むかを求められている。渡辺新は「みんな高い意識で取り組んでいるし、成長できている」。常にレベルアップを実感しながら練習、公式戦に臨めている。

金沢との昨季の対戦成績は3戦全敗(1●2、2●3、天皇杯2回戦0●1)。12~15年に新潟で指揮をとった柳下正明監督(60)のもと、組織的なサッカーを展開する。今季金沢は1分け1敗、無得点と波に乗れていないが、堅守からのカウンター攻撃には注意が必要だ。新潟は前節3失点の守備を立て直し、金沢の堅い守備をどう崩していくかが、勝利のポイントとなる。渡辺新は「まずは無失点で抑えること。全員が自信を持ってプレーすれば勝てる」と強気な姿勢を崩さない。

プロ初ゴールは18年5月3日の第12節アウェー金沢戦(3○2)で、そこから3試合連続ゴールを記録している。4日金沢戦でネットを揺らせば自身の2年ぶり3試合連続ゴールとなるが、求めるものは勝利に直結するゴール。「先制点は重要だし、狙っていく。ゴールシーンに関わることが自分の役目だし、チャンスが生まれる」。ホーム開幕戦勝利に向け、自信を漂わせた。【小林忠】