ヴィッセル神戸のDF菊池流帆(23)が14日、神戸市内での練習後、オンライン取材に応じた。

11日の敵地大分トリニータ戦で、J1リーグ戦デビューを先発で飾ったばかり。名門・青森山田高、大体大を経て、岩手・釜石市出身の初のJリーガーとして昨年、J2レノファ山口FC入り。188センチ、80キロの大型センターバックとして35試合3得点の結果を残し、今季から神戸に移籍していた。

大分戦は後半途中でベンチに退いた。デビュー戦になり、過度な意識もあったという。1-1の引き分けに終わったこともあり、23歳は「メンタル面で余裕を持てなかった。メンタルから来る体の重さあったので、反省しないとだめ。フィンク監督からは、対人プレーはよかったと言われたが、自分の課題はビルドアップ、ポジショニング。改善していきたい」と意欲的だ。

再開初戦の4日サンフレッチェ広島戦にはベンチ入りを果たすなど、首脳陣の期待は大きい。過密日程のために巡ってきた今回の初出場とはいえ、フェルマーレン、大崎、ダンクレー、渡部ら、センターバックはそうそうたる顔ぶれがそろっており、出場は容易ではないが、神戸での第1歩を築けたことは大きい。

「(フェルマーレンらから)吸収するべきこと多い。過密日程になってチャンスが巡ってくると思っていたので、自分にはラッキーだった」。中2の時に東日本大震災に遭い、「自分にできることはサッカー、自分しかできないことを全力でやるだけ」と心に誓っている。【横田和幸】