J1浦和レッズは16日、青森山田の主将を務めるU-18日本代表DF藤原優大(3年)の来季新加入内定を発表し、青森市内で会見を行った。藤原は1年時から主力として活躍し、全国高校選手権優勝に貢献。昨年度は高円宮杯U-18プレミアリーグファイナルを制し、同選手権も準優勝に導いた。プロでも得意のヘディングと統率力を生かす。会見では「レッズを世界的なチームにしたい」と大きな目標を掲げた。

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藤原の聖地は、実はJ1仙台の本拠ユアテックスタジアムだった。3歳から父大輔さん(43)に連れられ、新幹線でJリーグ観戦に向かうことが最高の楽しみ。「ユアスタでJリーグの魅力を知ったし、プロになる夢が抱けたスタジアム。両親には感謝したい」。小学生のリベロ津軽SC時代は攻撃的な選手。背番号10を付けたMF梁勇基(38、現鳥栖)が憧れのスターだった。「実際にプロになる夢がかなって、もしかしたら梁選手とマッチアップ出来るかもしれない。夢舞台でまだ想像できないけれど、ボールを絶対に奪いに行きたいし負けない」。少年のようにはしゃいだ。

父も熱狂的な仙台サポーターだ。「3度の飯より好きなチームが2つになったことはうれしい。でもユアスタに来たらベガルタの応援です。あそこで赤い服を着るのは肩身が狭い」と複雑な心境。藤原も「東北、青森、弘前の人にも応援してもらえる選手。自分も見てプロになりたいと思ってもらえる選手になります」。仙台戦、鳥栖戦が今から楽しみだ。【鎌田直秀】