北海道コンサドーレ札幌が前年覇者、横浜F・マリノスを3-1の逆転で下し、今季ホーム2戦目で初勝利を挙げた。

先制された直後の前半16分にMF駒井善成(28)のJ1初ゴールで同点に追いつくと、同18分に出場停止明けのMF荒野拓馬(27)の開幕戦以来となる今季2号で勝ち越し、後半44分には途中出場のルーキーMF金子拓郎(22)がリーグ初得点をマークし快勝した。

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札幌は出場停止明けのMF荒野が決勝ゴールを挙げ、横浜に逆転勝ちした。今季ホーム初白星に、サポーターとともに喜んだ。先制されてから3分後に勝ち越しゴールを奪ってみせた。前半18分にMFチャナティップからのパスに右足を振り抜き、ゴール左へ決まった。「チャナがいいパスを出してくれた」と感謝した。

開幕戦以来の今季2号は“反省弾”だった。前々節ベガルタ仙台戦で相手選手への乱暴な行為により、前半32分に退場した。数的不利な状況でチームは2点差を追い上げ引き分けに持ち込んだ。1試合の出場停止処分を受け、自身不在の前節FC東京戦は、先制するも終盤に同点に追いつかれた。その姿を見守るしかできなかった。「チームに迷惑をかけた。チャンスをもらえた。チームに借りがあるので、チームのために頑張ろう」と心に決めて臨んだ試合。結果で示した。それでも「この1試合で仙台戦のプレーは帳消しにならない」と反省を忘れない。

定位置のボランチではなく、ペトロビッチ監督の前線での起用に応えた。これでリーグ再開後6試合負けなし。「チーム全体で勝ち点3を取れるようにしっかり戦いたい」。気持ちを新たにした荒野が、次節ホーム・ヴィッセル神戸戦での連勝も導く。【保坂果那】