山形が撃ち合いの末逆転負けを喫し、8戦勝ち星から見放された。

現状を打開しようと、開幕から戦ってきた3バックではなく、前節徳島戦の後半から採用した4バックでスタート。4-4-2の左サイドハーフに入ったMF末吉が、再三積極的な攻撃を見せるなど、序盤からチャンスを作った。

チームはここ3試合ノーゴールだったが、前半22分、MF中村駿のCKにDF野田が頭で突っ込み幸先よく先制。逆転を許すも40分にFW山岸が、自ら倒されて得たPKを決めて同点。後半2分には再び山岸が、相手クリアを逃さず、直接のループシュートで勝ち越した。

しかし、J2得点ランク首位をいく京都FWウタカに、少ないチャンスを確実にものにされた。フィジカルとテクニックにほんろうされ、4ゴールを献上。

石丸監督は「選手は慣れない4バックにも積極的に取り組んでくれた。攻撃の仕掛けも今まででは一番多かった。3点だけどもう少しとれた。勝ちゲームにしなきゃいけない試合だった」と攻撃には手応えを感じとった。

ウタカ1人に4失点には「個人の能力もあるけど、チームとして埋めていかないといけない。全体としてリスク管理ができていなかった。システムについてはビデオを観て検討したい」と話した。

今季初ゴールから2得点の山岸は「それ以外にもチャンスがあったのに決められなかった」と笑顔はなし。「ウタカ選手はそれを決めて4点とっている。ああいう選手はチームを勝たせられる。自分も3-2から1点とれば相手の息の根を止められた。決められるところを決められるようにしたい」と次戦に気持ちを切り替えた。