ベガルタ仙台は15日の清水エスパルス戦でホーム初勝利を目指す。前節8日のアウェー・ヴィッセル神戸戦では、左サイドバック(SB)のDF蜂須賀が2得点に絡む活躍で、7試合ぶり白星をもたらした。今節はで、左右のSBをハイレベルでこなすDF柳貴博(23)が、チームを2連勝に導く。

前節の柳は右SBで先発し、右ウイングのFW真瀬やボランチのMF浜崎と好連係を見せ、攻撃を組み立てた。「勝ちきれない試合が何試合も続いていたが、神戸戦は自分たちのやりたいサッカーを表現しつつ勝利につなげられて大きな1勝だった」と振り返る。

昨季は木山監督率いるJ2モンテディオ山形で武者修行。SBよりも攻撃的なウイングバック(WB)を主戦場に公式戦30試合で経験を積んだ。今季は開幕直前にFC東京から期限付きで仙台に加入。リーグ9試合中7試合出場で早くも不動の地位を確立した。試合2日前に交代浴を欠かさないなど、体のケアに注力し過密日程に臨む。

J1の舞台では対峙(たいじ)する相手のレベルも上がった。「1対1で負けたら試合の流れも来ないと思うので、守備面での1対1に気を使っている」とまずは守備に重点を置く。また「WBと違い、なかなか高い位置にいけてないので、攻撃でもっともっとチャンスを作りたい」とアグレッシブさにもこだわる。

ここまでホーム5試合で2分け3敗。清水戦に向けて「ホームでまだ勝ててない。必ず勝利してファン、サポーターに喜んでもらえる試合をしたい」。背番号36が完封とゴールをダブルで演出する。【山田愛斗】