J2モンテディオ山形MF加藤大樹(27)が19日のアウェー金沢戦で、古巣相手に3連勝を狙う。16日の首位長崎戦では後半開始から左サイドハーフで登場し、いきなり大仕事。

後半4分に左サイドで相手を振り切り、ファーに入り込んだMF南の決勝ゴールをアシストした。「積極的に相手の背後を狙い、仕掛けることは意識していました」とスピードを武器に持ち味を発揮した。

フル出場した7月15日の群馬戦でも、MF中村充のゴールを演出。今季は出場8試合中、先発は1試合のみだが、攻撃の流れを変える存在感を見せている。今季初となる中2日での一戦にも「半分だったので、疲労は少ない。大丈夫です」と万全を強調した。

全国高校選手権で活躍し、日本高校選抜でもプレー。びわこ成蹊スポーツ大からJFLのSP京都SCに入団も1年で活動休止と苦難も味わった。山口を経て移籍した金沢で花開き、2季連続39試合に出場。思い出の地での一戦に向け、「攻守においてアグレッシブにくるチーム。球際の部分、1対1で負けないことが大切」と警戒心を強めた。

母校の立正大淞南(島根)の寮で、新型コロナウイルスの集団感染が判明した。「つらい思いをしていると聞いている。結果を出して、少しでもモチベーションになれば」と後輩たちを思いやった。古巣相手に進化を証明し、後輩たちへのエール、山形サポーターに勝利を届ける。【野上伸悟】