モンテディオ山形が3-1で甲府を下した。前半32分、FW山岸からの長いクロスに、左サイドから走り込んだMF加藤が左足で豪快に決め先制ゴールを決めた。第2子が生まれたばかりの加藤をイレブンはゆりかごポーズで祝福し、幸先の良いスタートを切った。

同点で迎えた後半20分、FWアラウージョに代わって登場したFW北川が、わずか1分後にヘディングで勝ち越し弾を決めた。今季初ゴールは、18年4月の愛媛FC戦以来のJ2ゴール。これで勢いに乗った北川は31分、ゴール前の混線から2点目をたたきこんだ。

昨季はシーズン途中に当時J3の北九州に期限付き移籍。後半戦11試合で7得点と活躍し、J2昇格に貢献した。レギュラー争いが激化する山形に復帰も、ここまで途中出場4試合で、プレー時間はわずか13分と不完全燃焼だった。

勝利の2ゴールを決めた北川は「試合に出られなくて苦しかったけど、腐らずに一生懸命やってきた積み重ねがゴールにつながったと思う。まだまだ満足していないので、これからも貪欲にゴールを狙っていきたい」と目を輝かせる。過密日程の5連戦を3勝1敗1分。モンテディオの巻き返しが始まる。【野上伸悟】