第100回天皇杯全日本サッカー選手権大会の岩手県予選決勝が30日、いわぎんスタジアム(午後3時開始)で行われる。

04年以来の本大会出場を狙う富士大は27日、花巻市の同大グラウンドで練習。岩村豊主将(4年=山形中央)は「自分たちがやってきたスピード感ある試合を展開出来れば良い。最高学年として後輩たちに目に見える結果を残したい」。攻守の要となる守備的MFとして、ボール奪取力や展開力をチームに還元する。

相手は社会人の日本製鉄釜石だ。本来は3月末に準決勝として行われる予定だったが、コロナ禍の影響で順延。勝者がJ3岩手と対戦して勝利することが突破条件だったが、4月下旬に大会方式が大幅変更。Jリーグ勢はJ1上位2チームのみの出場となったため、決勝および代表決定戦に“昇格”した。

3月中旬の同大会1回戦で左足首を負傷してリハビリを続けてきた同主将にとっては、延期は喜びでもあった。「僕にとってはチャンスをもらえた出場機会。本当はグルージャ(J3岩手)を倒して全国に行ければ一番うれしかったが、チームとしてもチャンスは広がったし、大切なタイトルになる」。走り勝つ準備は整った。【鎌田直秀】