清水エスパルスMF西沢健太(24)が、チームを連敗脱出に導く。8日は静岡市内で約1時間30分の調整。冒頭15分のみを報道陣に公開し、9日のアウェー・サンフレッチェ広島戦(Eスタ、午後7時)へ準備を整えた。

セットプレーは今季の大きな得点源になっている。キッカーを担う西沢は、現在リーグトップの5アシスト。そのうち、4つをセットプレーで記録している。5日の前節・柏戦(1●2)でも、FKでFWカルリーニョス・ジュニオ(26)の得点をアシストした。「キックが安定している。結果につながっているので、自信も深まっている」と頼もしい。

現在4連敗中だが、勝利の鍵は前半にある。直近4試合全てで前半に先制点を献上。早々とリードを許す展開を強いられている。西沢は「広島は手堅いチーム。序盤から守備の形を整えて戦わないと苦しくなる。ボールの失い方も注意したい」と警戒を強めた。ピーター・クラモフスキー監督(41)は「コンパクトな守備の陣形を保ちたい」と、方針を示した。

J1通算400勝に王手をかけてから、5度の足踏みが続く。敵地で次こそ記念の勝利をつかんで、静岡へ戻る。【古地真隆】