J2ジュビロ磐田は今季初の3連勝を逃した。アウェーで東京ヴェルディと0-0でスコアレスドローに終わった。前節から中2日のアウェー連戦では攻撃の精彩を欠き、無得点。守備は4試合連続無失点と崩れなかったが、勝ち点3が遠かった。中3日で迎える次戦はホームでザスパクサツ群馬と対戦(ヤマハ、午後3時)する。

指揮官が大胆な采配を見せた。磐田の鈴木政一監督(65)は「いい形でチーム力は上がってきている」。前節ツエーゲン金沢戦では1-0で勝利し、今季2度目の連勝。中2日の一戦での「アウェー連戦」となったこの日はスタメン2人を変更し、DF舩木翔(22)を12試合ぶりに先発起用した。また、「鈴木体制」では初の4バックを採用。前半からボールを支配しながらゲームを掌握した。

3試合連続無失点中と、守備が好調の中で思い切ったシステム変更。前半はスコアレスで折り返すも、攻守で安定した試合運びを見せた。

後半開始からはFW中野誠也(25)とMF松本昌也(25)を同時投入。選手を入れ替えて打開を図った。だが、後半は守備の時間が続くと、アクシデントもあった。DF今野泰幸(37)が接触プレーで右ひざを痛め、負傷退場。守備の要を欠く展開となった。同33分にはFW小川航基(23)を投入するも、最後までゴールは奪えず、手痛い引き分けとなった。J1自動昇格圏の2位徳島ヴォルティスとの勝ち点差は「17」。今季も残り14試合。1年でのJ1復帰を目指すために勝利だけが求められる中、勝ち点1では満足できない。

磐田の鈴木監督 選手は90分間アグレッシブに戦ってくれた。こういうゲームで点を取って勝てればベストだった。