川崎フロンターレの大卒新人のMF三笘薫(23)が23日、オンライン取材に応じ、J1の新人年間得点記録の更新へ意欲を見せた。

現在、20試合で11得点。年間得点記録は、09年の渡辺千真と14年の武藤嘉紀の13得点が最多だ。残り10試合で新記録の可能性が高まる中、三笘は「皆さんも期待していますし、僕自身も期待しています」とし「アピールするためにはゴールとかアシストが大切。そこを積み重ねていけばできる可能性はあると思います」と目標に掲げた。

川崎Fユース、筑波大を経て今季から川崎Fに加入。筑波大では陸上部の指導者に走り方や体の使い方を教わり、得意のドリブルのスピードを磨いてきた。仕掛けて好機を演出する場面が多かったが、プロの世界で得点への欲が出てきた。激しいチーム内競争で、得点やアシストの結果が求められるからこそだ。「自分自身、これだけ点が取れるとは思っていなかったですけど、落ち着いてフィニッシュのところができている。サッカーはゴールで決まる。そこにこだわる面ではいいメンタリティーを今は持てている」と話す。

今季は20試合出場も先発は5試合。「まだまだスタメン争いではアピール不足。もっとアピールして最後はスタメンで終えられるシーズンにしたい」。得点、アシストにこだわれば、おのずと新人の記録更新も見えてくる。【岩田千代巳】