J2首位徳島ヴォルティスは水戸ホーリーホックに敗れ、J1昇格決定を次節以降に持ち越した。アウェーで水戸に0-1、勝ち点は80のまま。負けても昇格の可能性はあったが、3位V・ファーレン長崎がモンテディオ山形に1-0で勝ち、お預けとなった。2位アビスパ福岡はツェーゲン金沢と2-2で引き分け勝ち点75。3位長崎が同73とし、自動昇格圏内(2位)への争いも目が離せない。

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3連勝で敵地に乗り込んだ徳島は、昇格を目前に足踏みした。水戸に対し前半から積極的に仕掛けるも、決定力を欠き0-0のまま前半を終えた。そして後半17分に、FKから先制点を許した。ただ、その6分後、FW垣田裕暉(23)がPKを獲得。垣田がキッカーを務め、ゴール右に蹴りこんだが、GKに阻まれ得点できなかった。

昇格持ち越しに対し、リカルド・ロドリゲス監督(46)は「そう簡単にいくわけではない。ホームで千葉に勝って、昇格を決められるよう頑張ります」と前を向いた。MF岩尾憲主将(32)も「普段の試合と全く違う経験ができた。これを生かす以外ない。ポジティブに次に向かいたい」と話した。次節ジェフユナイテッド千葉戦(13日)はホームで行われ、勝てば昇格が決まる。サポーターの声援も力に変え、次こそスタジアムをわかせる。

◆徳島の次節J1昇格決定条件 首位の徳島は勝ち点80のままだが、次節13日の千葉戦に勝てば無条件でJ1自動昇格の2位以内が確定する。引き分けた場合も、勝ち点73の3位長崎が同日の東京V戦に引き分け以下なら2試合を残してJ1昇格決定。負けたとしても長崎が敗れると、徳島の7年ぶりのJ1昇格が決まる。また、徳島が勝ち、2位福岡が同日の京都戦に引き分け以下なら、2試合を残して勝ち点差が7以上となり、徳島のJ2優勝が決まる。