なでしこリーグ1部対決で、新潟レディース(L)はINAC神戸に3-2で逆転勝利した。前半に2失点するも、前半42分にMF滝川結女(21)のゴールで1点奪い、反撃開始。1-2で折り返した後半6分、MF川村優理(31)が同点弾を決めると、わずか2分後だった。FW石淵萌実(24)がケガ明けの左足からの思いのこもった技ありのループで勝ち越し。4年ぶりベスト4を勝ち取った。準決勝は24日。サンガスタジアム(京都)で浦和-千葉の勝者と対戦する。

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肩を組んで歓喜に沸いた。新潟Lは強敵、INAC神戸を相手に2点差を逆転する快進撃を見せた。2点差を追いつき、同点とした直後の後半8分。北川の左サイドからのロングボールに、背後から抜け出した石淵が左足でゴール右上を狙った。相手に詰められつつもワンタッチで浮かせたボールはGKの頭上で弧を描き、ゴールに吸い込まれた。「『裏を取り続けたら絶対シュートまで持っていける』と思っていた。前半から迷うことなく裏を取り続け、結果、シュートが決まって良かった」と石淵は決勝弾を振り返った。

前半はミスの連続から2失点。そんな中、0-2の前半42分に滝川が決めた右足シュートが反撃開始の合図になった。1-2で折り返すと、ハーフタイムに奥川監督が「ボールを動かしながら、スペースを突くこと」と指示。修正した後半6分、上尾野辺からの浮き球を川村がヘディングで決め同点とし、攻撃の勢いは増していた。

石淵は昨年に左膝半月板損傷で手術を受け、約1年間の長期離脱をしていた。1カ月前の11月14日のリーグ戦第17節から途中出場で戦列復帰。長期離脱とリーグ戦でチーム貢献できなかったことで、4強入りへの喜びは人一倍強かった。「手術して、いろいろな人に支えられてきた。皇后杯ではチームやお世話になった人へ、恩返しの感謝のゴールを決めたかった」。手術した左足で決めた決勝ゴール。声を詰まらせながら込み上げる思いを明かした。

24日準決勝の相手は今日20日に行われる浦和-千葉戦の勝者となる。「まだまだ終わりじゃないので、気持ちを切り替えて、優勝目指して頑張りたい」と気持ちは早くも前に向いていた。【飯嶋聡美】