J1ガンバ大阪に新加入した韓国代表MFチュ・セジョン(30)が22日、大阪・吹田市内で行われた完全非公開の練習に初合流した。チームは18日から始動していたが、2週間に及ぶ自主隔離を経て、ようやく仲間と顔を合わせた。

韓国Kリーグの強豪FCソウル(韓国)から完全移籍で加入したチュは、穏やかな表情でオンライン取材に応じた。「MFとして1段階成長したくて、Jリーグでプレーしたい気持ちがあった。中国や中東からもオファーがあったが、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会が目標なのでJリーグを選んだ」と、初の海外移籍となった経緯を説明した。

G大阪で同じ韓国代表としてプレーするDFキム・ヨングォン(30)や、かつてG大阪に所属したFWファン・ウイジョ(28)から「G大阪は監督、選手、スタッフがすごく面倒を見てくれるクラブ」と言われたことを明かし、「彼らの言葉が移籍を決定付けた。家族にとっても、大阪の街は住みやすいと言ってくれた」と説明した。

176センチ、72キロで18年W杯ロシア大会にも出場したスーパーボランチ。G大阪では攻撃的な位置で使われる可能性もあり、チュは「ボランチが一番適任だが、今まで代表、クラブでもMFとしてやってきたので、どこでも適応したい」と自信に揺るぎがない。「Kリーグはフィジカル的でパワフル、運動量が必要とされ、Jリーグは技術的でパスや戦術がすぐれているリーグ。自分の考えも慣れていかないといけない」と主力としての自覚をにじませた。【横田和幸】