J1清水エスパルスの新戦力紹介連載の第5回は、J2松本山雅から完全移籍したGK永井堅梧(26)。高い足元の技術を武器に、厳しいポジション争いを勝ち抜く。

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永井にとって初のJ1挑戦となる。「プロになって9年目だが、J1でプレーしたい気持ちが常にあった。クラブから早くから声をかけていただき、決断した」と移籍の背景を語った。J1の印象については「シュートの質もパンチ力も、もう1段階上がる」と分析した。

自身の長所を「攻撃の起点となるフィードの部分」と話す。昨季は、レンタル先のJ2ギラヴァンツ北九州で正守護神を担った。リーグ戦40試合に出場。チームの5位躍進に貢献した。「年間を通して試合に出て、シュートストップの自信も増した。最後のとりでとして『やられた』という瞬間も止められるGKを目指している」と、理想像を明かした。

今季の清水のGK陣は、日本代表の権田修一(31)、昨季主力の大久保択生(31)との3人体制。実力者と1枠のポジションを争う。「年齢は最も下だが、チャレンジするためにここへ来た。先輩たちに負けないよう、アピールしていく」と、定位置獲得へ決意を示した。【古地真隆】

◆永井堅梧(ながい・けんご)1994年(平6)11月6日、埼玉生まれ。三菱養和ユース(東京)から13年に松本山雅に加入。15年からカターレ富山、19年は徳島ヴォルティス、昨季はギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍していた。184センチ、79キロ。利き足は右。趣味はダーツ、ビリヤード。