J2アルビレックス新潟のMF藤原奏哉(25)が地元・山口で今季初ゴールを奪い、チームを開幕3連勝に導く。9日は、クラブハウスのある聖籠町でアウェー・レノファ山口FC戦(13日、午後2時開始)へ向けた練習に参加した。「地元で今季1号を入れて、波に乗りたい。プロ入りからここまでの成長を、新潟の選手として示したい」と意気込んでいる。

今季J2ギラヴァンツ北九州から加入し、開幕から右サイドバックで2試合連続フル出場中。豊富な運動量を生かし、攻守で存在感を示している。6日のV・ファーレン長崎戦(1○0)では後半12分に左CKを頭で合わせたがポストに嫌われ、今季初得点を逃した。「あそこで追加点を奪えていれば違う展開になったかもしれないし、(直後の本間)至恩の退場もなかった。申し訳なかった」と厳しく振り返ったが、最後まで体を張った守備を見せ、無失点勝利に貢献した。「5バックになった後もうまく対応できた。0で終えられたことは大きい」。

今季は昨季の3得点2アシスト以上の結果を求める。「前節は(長崎が)5バック気味で、あまり攻撃に絡めなかった。引いた相手でも、もっといろいろなところに顔を出して(攻撃に)かかわらないと」と課題を挙げたが、右サイドでコンビを組むMFロメロ・フランク(33)との連係には手応えを感じている。「ボールをキープしてタメを作ってくれるので、オーバーラップしやすい。コンビネーションをさらに向上させ、相手の嫌がる位置を突いて行きたい」と話した。

凱旋(がいせん)出場には家族、友人らが観戦に訪れる予定。「積極的にゴール前のシーンにかかわり、結果を出したい。自分たちのサッカーが出来れば絶対に勝てる。3連勝を狙う」と自信をのぞかせた。【小林忠】