昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。

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J1清水エスパルスは、サンフレッチェ広島、柏レイソルとのアウェー2連戦で1勝1敗だった。開幕戦以来5試合ぶりの勝利を飾った柏戦で、MF西沢健太(24)が今季初先発。CKから先制点をアシストして結果を残した。

序盤のチャンスをものにした。前半4分、西沢が右CKのキッカーに立つ。右足を振り抜くと、逆サイドで待ち構えていたDF鈴木義宜(よしのり、28)の所へピタリと届けた。「風も計算に入れながら蹴った。自分のキックを信じて、中の選手が飛び込んで来てくれた」と西沢。大雨と強風が吹き荒れる難しい状況でも、昨季10アシストを記録した正確なキックで先制点を演出した。

右サイドハーフでフル出場。攻撃だけでなく、守備でも奮闘した。対面した相手サイドバックに目を配り、簡単にクロスを許すことなく今季2勝目に貢献した。「80点くらいはできた。今後も求められた役割をこなし、その上で自分の良さを出していきたい」。昨季はチーム唯一の全試合出場。現在は激しい定位置争いに身を置くが、今季もチームに勢いを与える存在であることを証明した。【古地真隆】

 

▽広島戦得点経過 後半14分(広島)荒木隼人

 

▽柏戦得点経過 前半4分(清水)鈴木義宜、前半28分(清水)チアゴ・サンタナ、後半21分(柏)神谷優太