ベガルタ仙台FW西村拓真(24)が今季初勝利、ホーム490日ぶり白星をもたらすゴールを決める。

3月31日は仙台市内で4月3日ホームのヴィッセル神戸戦に向けてフルコートの実戦練習などで調整。ここまで開幕5戦未勝利(1分け4敗)、さらに本拠地での公式戦は昨季から20戦未勝利だ。背番号「15」が爆発し、ユアスタで19年11月30日大分トリニータ戦以来の勝ち点3をつかむ。

過去に2ケタ得点の実績があるストライカーが苦しんでいる。西村はリーグ戦3試合計148分出場して無得点、シュート0本とゴールが遠い。それでも直近3月27日のルヴァン杯清水戦で復調の兆しが見えた。今季初めて試合開始から4-4-2の布陣を採用。2トップの一角でシュート2本を放ち、あと少しで得点という見せ場もつくった。

西村は連係強化へ日ごろの練習から「うざいというほどコミュニケーションを取るようにしている」と言う。仙台が掲げる全員守備、全員攻撃のサッカーは日に日に高まり「1人1人が前向きなプレーが増え、突き詰めていけば脅威になれると思う」。試合では「ペナルティーエリア付近のチャンスが増え、すごく状態がいい。自分が最後に仕留められるように頑張りたい」とゴールにこだわる。

長いトンネルから抜け出す。「去年から(ホームで)勝ててないので、神戸を倒して喜びを分かち合えるように全力で戦いたい」。仙台にかかわる誰もが待ち望む勝利へ点取り屋が本領を発揮する。【山田愛斗】