横浜FCは8日、公式HPで下平隆宏監督(49)の解任を発表した。

今季は第8節を終了し、ここまで0勝7敗1分け。開幕から6連敗を喫し、第7節の柏戦(ニッパツ)でようやく勝ち点1をマーク。最下位を脱出したものの、7日広島戦(ニッパツ)ではミスが絡み3失点で敗北。再び最下位へと陥落し、クラブも決断へ踏み切った。J1での監督交代は、今季初のケースとなった。

同監督は当時J2だった19年シーズン途中にヘッドコーチから監督に昇格。GKを含めた最後部からのビルドアップのサッカーを主軸とし、チームを14位から2位に引き上げ、J1昇格へ貢献。同年、J2優秀監督賞を受賞した。降格のなかった昨季は、15位だった。54歳を迎えたFWカズ(三浦知良)、MF中村俊輔などのベテラン勢と、若手をうまくマネジメントし、攻撃的なサッカーを展開してきた。

当面の後任はU-18を率いる早川知伸氏(43)に決まった。同氏は、浦和、横浜FCなどでプレー。現役引退後は、横浜FCのユース世代の育成やトップチームのコーチを歴任。昨季はU-18の高円宮杯プレミアリーグ関東で優勝するなど、育成に定評がある。下平監督が推し進めてきた「つなぐサッカー」の理解度も深く、チームへの順応にも問題がないとみられる。次節は11日、アウェーで鳥栖と対戦。「早川新体制」で、巻き返しを図る。