ジュビロ磐田は4-1で松本山雅FCに快勝した。前半にFWルキアン(29)がPKで先制点。エースの3戦連発弾で先手を取ると、後半はオウンゴールでの追加点と、MF山田大記(32)の今季4点目などで突き放した。今季2度目の1試合4ゴールで、2連勝も今季2度目。順位は暫定4位に浮上した。

耐えてから、活路を見いだした。前半中盤まで終始押し込まれる展開。鈴木政一監督(66)も「スタートから守備がうまくいかなかった」と振り返った。それでも、粘り強い守備でリズムを作り、ワンチャンスを決めた。相手のハンドで得たPKをルキアンが右足で先制点。「先に取れたことで、その後のチームが良くなった」。今季、先制した試合は4戦全勝。必勝パターンに持ち込んだ。

チームは開幕からの5試合で11失点を喫したが、直近2試合は1失点。山田は「先に点を取るというより、先に取られないことを意識している」。攻撃でリスクを負わない戦い方に切り替えたことで、チーム状況も好転した。次戦は昨季1度もなかった3連勝を懸けて相模原と対戦(ギオンス、午後1時)する。「いい波は次の試合で決まる」とルキアン。堅実に戦い、上昇気流に乗る。【神谷亮磨】