ヴィッセル神戸はホームで勝利を目指したが、徳島ヴォルティスに競り負けた。これで通算1勝2敗となり、1次リーグ突破へ正念場に立たされた。

試合は前半に自陣で球を奪われて失点。後半に勢いを取り戻し、同41分には、DF菊池流帆(24)を最前線に途中投入するパワープレーに出たが、最後まで1点が遠かった。

三浦淳寛監督(46)は「そんなに(徳島の)重圧がきていない時に、メンタルで錯覚に陥り、確率の低いパスを選択したのが前半のよくないところ。後半はいい部分はたくさんあったが、負けると悔しい」と振り返った。

この試合は多くの主力を休ませ、後半20分にはMF山口蛍(30)や新加入のFWアユブ・マシカ(28)らを同時4人投入した。明らかに敵陣でのプレーが増えただけに、やや消極的な場面が目立った前半が悔やまれる。

MF安井拓也(22)は、J1では今季5試合の出場のみ。カップ戦は絶好のアピールの機会だった。この日はフル出場し「前半も後半も収穫や課題は見つかった。試合に出ないと分からないことがある。たくさんの気付きがあった90分間だった」と、今後への巻き返しを誓った。【横田和幸】