北海道コンサドーレ札幌を運営するコンサドーレの株主総会が22日、行われた。20年度の売上高は前期比86%の30億9638万8000円。純損失は2億7136万円で3期連続の赤字となった。大きく減少したのは、新型コロナウイルスの影響による入場者数制限もあって前期比31・3%にとどまった興行収入で2億4441万9000円だった。

ただ広告料収入と商品売上高が前期比を上回ったことが、収入を大きく下げなかった要因。合わせて選手やスタッフらによる報酬の返納分とシーズンシート返金辞退による寄付による計約1億6000万円分があり、野々村芳和社長(48)は「いろんなところ、方々のサポートがあった。そういうことの積み重ねが、思っていたより赤字額の幅を小さくした」と感謝していた。

21年度の強化費は前年度と同じ18億5000万円を維持。野々村社長は「日本サッカー全体を通してクラブは何ができるか知恵を絞って取り組んでいきたい」と話していた。